木材業界のプロが語る、仕事への思い
各部署の部長・副部長はどのような経験があり、どのような仕事への思いがあるのでしょうか。
新入社員が本音に迫ります。

営業本部

営業本部

製品流通部
- 新入社員(司会)
- みなさんはさまざまなお仕事をされてきたと思いますが、今まで取り組んだことの中で印象的だった出来事は何ですか?
- T部長
- 国産材製品マーケットの拡大のお手伝いをさせていただいたことです。
15年、20年前までは国産材製品のマーケットが現在ほど大きくなかったのですが、販路拡大することで木材製品を作るメーカー(製材所など)の生産量を増やすお手伝いをさせていただきました。個人的には助けていただいたことの方が圧倒的に多いですが、マーケットの拡大にも多少ですが貢献できたと思います。 - Y副本部長
- 変化してきたチップへの需要に応えていることです。
私は入社以来、チップを主に扱ってきました。当初は製材の端材や丸太から作るチップを製紙やボードの原料として供給していましたが、10年程前からバイオマス発電所の建設やFITの開始により、燃料用としてのチップの需要が高まりました。その需要に対して、最近は建設廃材や林地未利用材も使われるようになりました。チップ需要の裾野が広がったことはCO2削減含め、SDGsにもつながりますし、とても社会的貢献度の高い仕事をしていると考えています。
*FIT…固定価格買取制度。2012年7月に施行。 - S副本部長
- 私は、北海道の紋別で勤務し、バイオマス発電所の設立に携わったことです。
紋別バイオマス発電とそこに国産材チップを供給するオホーツクバイオエナジーという2つのグループ会社が設立され、私は一からチップ供給の仕組みを作りました。2月に飛行機で紋別へ飛び、よく晴れた真っ白な雪の紋別の町に降り立った時の、ドキドキ感とワクワク感を今でもよく覚えています。当時、原木の仕入先であったフォレストサービスのメンバーや、地元の業者の方に丁寧に教えていただき、なんとか達成できたと思います。 - 新入社員
- どの分野でも、多くの人に支えられて仕事が成り立っているのですね。これから出会う人と、お互いに助け合えるような関係性を築いていきたいです。
- 新入社員
- 仕事のやりがいはどのような時に感じますか?
- T部長
- 50年60年くらい前の先輩方が植えた木を伐って、使って、また植えてという循環サイクルの中で、木材製品を売って販路をつなぐという仕事に少しでもお役に立てているのかなと感じることがやりがいですね。また、住宅着工戸数が2030年には50万戸台に下がると言われている中で、さらなる販路拡大のために、新しい分野の商品を取り扱うことも考えなくてはいけないと思います。
- Y副本部長
- チップの分野は、直接的にCO2削減に関係する仕事です。世界的にも、社会的にも有意義な仕事だと生きがいを感じています。また、フォレストサービスは山林から製品、チップというような流れの中で、国内の流通だけではなく輸出や輸入にも取り組み、夢のある仕事です。全国組織でもあるし、海外にも可能性があるし、特に若い人にはやりがいがあると思います。
- S副本部長
- バイオマス発電は再生可能エネルギーですので、CO2排出量抑制という社会的意義も感じる仕事に携わり、とてもやりがいがあります。また、国産材業界は地元に密着した産業のため、国産材の利用を活発化することで地域の活性化にもつながる仕事であると感じています。
- 新入社員
- 木材産業の仕事は環境にやさしいだけではなく、地域経済の活性化にもつながることが魅力だと感じました。私も社会に貢献できるような仕事ができるようになりたいです。