人とつながり、
木の「価値」を
高めていく。
Interview
原木流通部門
M.H.
Why did you join?
入社理由
子どもの頃は祖父と一緒に山登りへ出かけることが大好きでした。ただ、その時に目にした放置林の様子は、幼心にも気になる問題でした。大学でさらに詳しく山林のことを学ぶうちに山や林業が置かれている状況を知り、なんとかこの問題を解決したいと思うようになり、日本の山に経済的な利益を還元できる数少ない会社と見込んだ住友林業フォレストサービスに入社しました。
Q1 現在の仕事内容は?
原木を仕入れ、
工場に販売。
段取り力と
開拓者精神が鍵。
山で生産された原木を素材生産業者から仕入れて、それを製材工場やメーカーに販売する営業活動に取り組んでいます。原木だけでなく立木や山林を仕入れるケースもあり、その際は候補となる物件の調査・踏査に始まり、山のオーナーに対して購入価格を提示・交渉するなどの役割も担っています。原木は、建物を建てるための建材や合板材のほか、燃料用や製紙用のチップの原料となり、幹の部分だけでなく枝葉や端材まで1本丸ごと仕入れ、もっとも価値ある形にして各販売先へ届けています。
私たちにとって、先を見越した段取りや、原木の配送手配も重要な仕事です。なぜならば、私たちの販売先となる大型工場などでは、原木の供給が止まると工場の生産ラインそのものがストップしてしまうから。そうした事態に陥らないよう、山の天候や伐採業者の作業状況を確認しながら、いつでも複数の仕入れ先から原木を仕入れられるようにコミュニケーションを取り、新たな仕入れ先を確保する必要があるのです。
Q2 この仕事の魅力は?
木材の価値を高め、
山を守る。
その夢を叶えられる
稀有な仕事。
「日本の木材の価値を高め、山を守る」という私の大きな夢を、仕事を通じて叶えていけることです。日本の社会課題の1つでもある「放置林」は、森の中や土に必要な光を遮り、山を荒廃させるなど、経済的な価値をも損なう大きな問題です。入社の動機にもつながりますが、私たちが日本の山で育った木材を高く売ることができれば、仕入れ先にあたる素材生産業者が潤い、山の手入れにもっと注力できるようになり、さらに質の高い木材をたくさん育てることにつながります。そうすれば「日本の山は価値がある」という認識が広がり、今は外国産に押されがちな国産木材の流通シェアを高めることにもつながるはず。この好循環を生み出すことが私の夢であり、目標です。
Q3 仕事を通じて成長を感じるところは?
木と向き合い、
人と向き合う。
そこで信頼を築く力が
育まれる。
自分自身の行動と提案で相手の信頼を得られた時に成長を実感します。例えば、新たな仕入れ先を開拓する時のこと。最初は「取引できない」と頑なだった仕入先に対して、何度も足を運び、課題となっていた運送コストの改善策や当社のストックヤードを活用した効率化の提案を重ねるうちに、少しずつ信頼を得ていきました。最終的に「あなたが言うなら」と取引を決めていただいた時の喜びは、今も忘れられません。
この仕事の醍醐味は、木と向き合う以上に「人」と向き合う部分にあります。現場でのやり取りを通して、人との関係づくりの奥深さや難しさを日々学んでいます。初対面で話すことが苦手だった私が今ではどんな相手にも臆せず話せるようになったのも、この仕事のおかげです。今後、国産木材のシェアは拡大の余地が十分にあるので、会社としてもまだまだ伸びるポテンシャルを秘めています。そのなかで私自身もさらに成長したいと考えています。
Q4 住友林業フォレストサービスで
働く魅力とは?
個人商店のように自由。
けれど、チームワークも
活かせる。
自由度が高く、「自分ならでは」の商売をつくれるところが大きな魅力です。会社のルールさえ守れば、営業スタイルも提案の仕方も任されており、発想次第でいくらでも新しいビジネスを生み出せます。それほど個人の裁量が大きい仕事。まさに「個人商店の集合体」のような組織で、それが難しさであり、面白さでもあります。
その一方で、メンバー同士が互いの担当エリアを越えて協力し合うこともあります。例えば、自分が担当する仕入れ先だけでは需要に応えきれない時に、ほかのメンバーに協力してもらうことも。お互いに助け合うことでチームとして成果を生み出せます。
以前、東京営業所にいた頃に関わっていた八戸の方々の間では、今でも私の名前が出ることがあるそうで、とてもうれしく感じています。そんなふうに、「あの時のM.H.はすごかった」と仲間の記憶に残る良い仕事をこれからも積み重ねていきたいです。
(Schedule)
一日の流れ
- 8:00
事務所へ出社
メールと木材業界新聞デジタル版をチェック。
- 9:00
出張
車で四万十川周辺の山林へ。事務所からは車で2〜3時間。途中のコンビニなどで昼食を調達。
- 12:00
伐採業者と打ち合わせ
今後の伐採状況の見通しなどをヒアリング。すぐに運送業者に連絡をして工場への配車計画を立案。
- 13:00
近隣の取引先を2〜3軒訪問
- 17:00
事務所へ帰社
メールチェック、配送の手配、山での仕事を終えた伐採業者さんと電話で打ち合わせ。
- 18:00
退社
- 18:30
帰宅
酎ハイを飲みながら、その日の反省点を振り返る。