社有林管理の作業合理化を担ってきた営林部が、新たなミッションとともに生まれ変わったのが森林企画部です。時代や環境の変化による林業の衰退化を解決するために、広い視野で可能性をさぐっています。原木集荷をメインとする営林チームと、企画チームとに分かれていて、僕が所属している営林チームでは、造林の整備、山の整備の協力、伐採業者の手配や補助金などの手続き代行などを任されています。企画チームはニュービジネスの創出を担います。
市場に出ている木材は、伐採しているものの一部でしかありません。住宅などで使われる幹に対し、枝葉は3倍以上の量があるのに、ほとんどが山に捨てられています。用途が限られるうえに、山から降ろすのにお金がかかるためですが、この状況で大雨が降ると、土石流災害につながり非常に危険です。もし、枝葉部分を人々の暮らしに活かせるアイデアがあれば、こうしたことも防げるでしょう。私たちは枝葉の収集、運搬を行うと同時に、新たな使い道につながる商品企画を行うことで、この課題を解決しようと試みています。
木の価値がさがる中、山主さんに負担をかけずに森林整備をする方法を考えたい。それには国への働きかけも必要です。申請して、認められたものから補助金がおりる。土石流の撤去など、どちらかというと後手に使われている資金を、先見性をもって有効活用できたらと思うんです。公的機関にない自由な発想と柔軟性があるフォレストサービスの中でも、特に新しい試みが求められる森林企画部。影響力の大きいこの環境を活かして、国土の保全や林業が持続できる仕組みを構築していきたいですね。
林業の現状は、決して楽とはいえません。そうした中、多くの方が先代から受け継いだ事業を継続するために覚悟を持って仕事に臨んでいるんです。この方たちのために何ができるのか、どうしたら期待に応えられるのか。それらを日々、考え続けています。


