国産材の課題は扱いづらさにあります。量が集まらず、季節によって単価が変わる。製材業者さん泣かせなんです。そこで考えたのが、「中間土場」というシステム。各業者さんに代わり、私たちがまとめて山側(林業従事者)から木材を購入し、一定量確保することにより安定価格で提供できる仕組み。既存の市場とは異なり手数料等安く抑え、より山側に利益を還元することが可能となりますし、製材業者さんには安定供給が可能となります。
原木がなくては、住宅をつくることもできません。だからこそ、国産材を供給してくれる山主さんに、利益を還元する仕組みが必要です。運賃コストを安くする納入方法を提案したり、市場のニーズを伝え、より有利な価格で売ってもらえるようにしたり。山側と製品をつくる側の間にいるからこそ、果たせる役割があります。当社の利益やコストも踏まえながら、いかに山主さんに還元するかを考える日々。新しい発想が求められます。
なぜ、林業の経営は厳しいのだろう。学生の頃から疑問に感じており、この状況を改善したいと考えていました。その手段として、官公庁ではなく当社を選んだのは、民間企業のほうが確かなアプローチができる気がしたため。競争原理のない林業に影響を与えるのは、民間企業だと思ったからです。これからも日本だけでなく、海外の事例などを参考にしながら、林業をより良くするために働きかけていきたいです。
四国の山は急傾斜で伐採しづらく、生産性も低いんです。でも、同じく急傾斜のオーストリアでは、林業機械が発達しているため、高齢の方でも安全に伐採できるといいます。こうした情報を山側に伝えることも、変化を促すうえで大切ですね。


